アメリカンホームダイレクトのツール






カローラ・クラスの自動車も4年ないし5年という時間でアヴェレ1ジを見ても、いいとこ2、3万円だという。
これはやはりおかしいといわざるを得ない。
こういうシステムを作りあげたのはいったい誰なのだ。
恥1メーカーのTにまったく責任がないとはいえまい。
激しすぎる競争に自らを追い込んでいき、そこで勝利を得る。
これは一見立派に見えるが、その戦いの第一線で苦しむのはいつも下請け会社などの弱者であって、T自身は悠々としているように見えるのは納得できない。
これからTは自らに本当に安くていいものaとは何かを問わねばなるまい。
そしてそれを企画し、作り、販売する人間のことをあわせて考え、それらのすべてにとって,安くてよいもの。
が現在のTであるのかどうか。
そして、それがきわめて多くの幸福をもたらしているのかどうかを検証する必要があろうかと思う。
効率が一番偉いのではない、人間の生活こそが第一なのだと考えたときに、従来のT車はどうするのだろうか。
あのコストで売れるのだろうか。
ほんの少し前、海の向こうから聞こえてくるアメリカについての情報は、ずいぶんとペシミスティックなものばかりだったように記憶している。
それは、やれGMは巨額の赤字、フォードもゼイゼイいっている、クライスラーにおよんでは会社存続のピンチというものだった。
しかし、それから2、3年たった現在、クライスラーは空前の黒字であり、フォードも大好調、ビッグボスのGMもようやく見通しが立ってきたという。
日本で見ていると、いったいどうなっているんだと不思議に思えよう。
もちろん不思議といえば不思議だが、状況を聞けば納得する部分もある。
アメリカの自動車マーケットはすでに成熟しきっており、その需要は1000万台で上下する。
このボトムのときは皆つらい。
しかし、売れるときはしっかり儲けるというのが習わしなのだ。
その中でヒットするクルマもあれば、まるでヒットしないものもあるのは・自動車ビジネスの常だ。
クライスラーはミニヴァンのマーケットをしっかり持っており、フォードは大衆車クラスに強い。
GMはどのクラスも平均して強いというのがアメリカのビッグ3だが、ここへ来て最大のライバル、日本車が、アメリカ国内でプライスアップを余儀なくされているのはアメリカにとって強みだ。
Hは新アコード待ちだ。
新アコードが旧型のようにヒットするかどうかが最大の問題である。
Nはいま大好調で、日本勢のトップにならんとする勢いを見せている。
Tはセルシオ以来、高級車マーケットに信用を築いたが、セルシオ以外のクルマがややワンパターンで、少々心配だ。
もちろん大勢はアメリカ優勢、日本劣勢だが、これがどう変化するかが大問題なのだ。
日本のトヨ夕、N、Hのグ日本ビッグ30とアメリカのビッグ3はいかに闘っていくのか、それもタマで勝負となるとどうか。
そして、アメリカ勢は安いドルを背景に本当に日本のマーケットを攻めてくるのか。
アメリカへ上陸した日本資本の自動車工場はこれからどうなっていくのか。
まだまだアメリカと日本のクルマに関する戦いはあらゆる形で続くと思う。
この戦いの中核となるクルマはというと、もはや古いタイプの技術戦ではないだろう。
もちろん工場の生産技術戦でもない。
では何か。
それはかどんなクルマをマーケットは待っているのか。
を知るということにつきる。
アメリカはこの戦いのなかでミニヴアンを作った。
また小型トラックを乗用にするという、いかにもアメリカらしいユーザーの考え方にも、メーカーは応えてきた。
しかるに日本はというと、かいま、アメリカでは何が売れているか:::。
とばかりマーケティングし、そのアイディアをマネて、優秀な日本の工場でそれを量産するということ以外、何もやっていない。
いまやコストは不利、工場の能力も同等となると、日本のいいところはほとんどないといっていい。
さァ、日本車よ、どう闘うのだ。
月中旬のフランクフルトショウに合わせて、クライスラーは「ネオン」を発表した。
エンジン横置きのFFで、24の4気筒エンジンを持つ、ネオンのプライスは000ドル台だという。
日本円に直すと卯万円弱という安さだ。
もし、このネオンが日本で140万円くらいで売られたらどうなるか、と考えていたら、MSが早くも輸入かという新聞記事が載った。
実現すればおもしろい。
ネオンのボディは大きいが、それはコロナくらいの感じと思っていいだろう。
コロナかプル1バード級の長さにマークH級の幅というところではないだろうか。
問題はネオンというクルマ自体はどうなのかということだが、それは4回通。
と考えていいだろう。
アメリカ人にとっての4日遇。
とは、とにかくあまりひんぱんに故障せず、走ってくれさえすればいいということだ。
ましてネオンは安いクルマだ。
それゆえに難しいことは求めまい。
この普通に関する日米のスタンダードの差は、これからとても重要になってくると思う。
日本の。
普通。
はカローラ、サニーにも過大なフィニッシュを要求する。
もうピカピヵ、一点の曇りも許さないというものなのだ。
クルマというものは路上を走るものだから、どこにもぶつけなくても、はねた石などでキズがつく。
しかし、日本のユーザーはそのレベルのキズを許さない。
こいつは明らかにムダだ。
そのムダを日本のユーザーは喜んでいる。
それはいままで日本という国が貧しかったからなのだろうと私は思う。
クルマを持って約初年、そろそろこの異常なクルマ磨き、あるいはすべての部品がキツチリ1醐の狂いもなく取りつけてある、ということをありがたがるのは終わりにしたいと思う。
そんなことより、しっかりできていて、内外装のセンスがよく、トータルな耐久性に富むといったほうがずっといいのだ。
そして、重要なことに、アメリカのクルマはいまそのクォーリティのスタンダードを持ちはじめているのだ。
かつて、韓国のヒュンダイは、アメリカマーケットでその安さで大売れしたが、そのクォ1リティの低さで一気に販売を落としたことがある。
アメリカマーケットはどんなクルマも迎え入れるが、もし、そのクルマが彼らのスタンダードに達していないとなると、厳しいペナルティを科す。
もちろんクライスラ1もフォードもGMも、アメリカで育ったメーカーだから、そのことは充分に知っているだろう。
昨今、アメリカ車のシェアが少し上がり、日本車はやや下がり気味だ。
その背景には、円高で日本車が高くなったこともあるだろう。
しかし、その一方でアメリカ牽がクルマとして認め得る機能とクォーリティを持ちはじめたという評価が高まっていることも否めない。
少なくともアメリカではアメリカ車は認められている。
それは日本市場での価値観とは少し違うが、それはそれで意味を持っていると思う。
現在、日本車メーカーはイギリスにN、T、Hの3つ、スペインにN、そしてハンガリーにS(まだ完成してはいないが)と多くの自動車工場を展開している。
しかも昨今の円高である。
これ以外にもこれから海外へ工場を持って行こうというメーカーはけっして少なくないだろう。
しかし、それが必ずしも成功するという保証はない。
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